英語学習に役立つアプリは今やたくさんあります。たくさんありすぎて何が自分に合うのか迷う人もいると思いますが、いろんなものを同時に使いすぎるとかえって学習効率が下がることもあり得ます。使ってみないとわからない側面もあるので、調べて使ってみて自分にとって操作性が良いものや自分の英語レベルに合うものを残していくといいと思います。本日は英語学習に役立つアプリの選び方や、私が実際に使ってるアプリをいくつか紹介したいと思います。
1.鉄則:アクティブとなるアプリは少なくなる。数を絞り込め
Apple StoreやGoogle Playで英語のアプリを検索すると、星の数ほど候補アプリが出てきます。候補がたくさんあるが故に、あれもこれもとダウンロードしたくなりますが、最終的に自分が学習で使うアプリはどんなに多くとも7〜8個位までに収まると経験上思います。良いとおすすめされていたり評価が高いアプリを見つけると、それら全てのアプリを使って一度に勉強したくなりますが、同時に取り組むアプリが多ければ多いほど一つのアプリに割く時間は少なくなります。気になったらすぐにダウンロードして確かめてみるのも良いですが、最終的には数は少なくするということを心がけましょう。
2.基準① アプリを必要とする目的
ではどのように必要なアプリを絞り込めばよいのでしょうか。一番初めに考えていただきたいのは、「なぜそのアプリが必要か」ということです。一口に英語学習アプリと言っても実は様々なタイプがあります。単語学習用、スピーキング練習用、TOEIC・英検試験対策用、多聴多読用、翻訳ツール、辞書など、ざっくりと挙げるだけでもこれだけあります。「アプリの評判が良いから」だけで選ぶのではなく、「何がしたいか」で選ぶと良いでしょう。そしてできれば同じタイプのアプリはできるだけ少数に絞り込みましょう(理想はタイプ別に1個)。
3.基準② 自分の英語力に合わせる
必要なアプリのジャンルを絞り込めたら、次に絞り込む基準は自分の英語力です。多くの英語学習アプリは初心者ユーザー向けに作られてることが多いように感じますが、自分の英語力とのギャップが大きければ大きいほど、学習効率が思ったほどあげられないですし、アプリ学習に挫折する可能性が高くなります。まずは自分の英語力に対して高望みせず、「内容の半分くらいは既に知っている・苦がなく取り組める」くらいのものを選ぶと習慣化しやすいと思います。自分の英語力が上がっていけば、それまで使っていたアプリはアンインストールし新しいアプリを入れるなど、常にアップデートをしていくといいでしょう。
4.基準③ 操作性・内容を確かめる
上記の2つの基準をクリアしたらダウンロードしてみましょう。実際に使ってみると、アプリの操作性が思ったのと違う場合や、内容も期待とは違う場合があります。無理にそういったもので学習を続けていても、思った学習成果が上げられないことがありますので、もしこの時点で大きな違和感を感じるのであれば、我慢せず別のアプリを探してみましょう。
5.一例:私がおすすめするアプリ
最後に私が今も使っている稼働率の高いアプリを紹介したいと思います。
必ずしも皆さんの英語学習にハマるとは限りませんが、迷っている場合はぜひ参考にして頂けると嬉しいです。
単語学習用・試験対策用
abceed(エービーシード)
単語学習・TOEIC試験対策アプリでは最強だと思います。無料でも使うことができますが、 課金をすることでその真価を発揮します。アプリ内では、英語テキストの買い切り購入ができるのと、月額会員になれば配信している全てのテキストが使い放題になります。すべてのテキストには音源がついていて、CDをPCに取り込み再生するという手間が全くかかりません。
テキスト毎に習得度合いの進捗を管理する機能が付いており、例えば単語を覚える場合は、どれぐらい単語を覚えたのかが一目でわかります。嬉しいことに英単語学習においては、エビングハウス忘却曲線を意識したタイミングでの単語学習の設定もできます。
またこのアプリには、AIによる学習進捗の管理システムが搭載されており、TOEICの対策テキストであればアプリ学習の正答率から予測したTOEIC予測獲得スコアがリアルタイムで更新されます。そして自分の学習結果から弱点を分析し、問題をレコメンドしてくれます。
東大卒コーチによるコーチングとコミュニティのサービス「東大イングリッシュコーチング」では、abceedにある100以上の英語参考書が使い放題となります。
リンクを貼っておくので気になった方は詳細を見てみてください。
スピーキング練習用
レアジョブ
英会話サービス・レアジョブの有料会員が使用できるアプリです。レアジョブレッスンの予約管理がメインの役割ですが、これでレッスンも受けることができます。しかし何よりも私が使っているのは、レッスンを受けた後の復習です。時事ニュースを取り扱う「Daily News Article」という教材があり、各記事には”変速機能を備えた音声再生機能”が付いています。すでに内容を知っている記事で、新しく出会った英語表現をしっかりと確認し、音声再生機能を使って別記事でも紹介しているオーバーラッピングやシャドーイングを行うことで、リスニング力・スピーキング力がアップします。この「Daily News Article」、会員登録をしてない方でもWeb版を見ることができますので、レアジョブを使うかどうかの判断材料にもなると思います。
多聴多読用
Recipy(旧名称:Polyglots)
ニュース記事が読める多読用アプリとしては、これ以上ない機能を備えたアプリだと思います。記事の難易度が☆1〜☆5まで表示され、英語力を問わない使い方ができます。英語圏のニュースの引用なので、難しい単語もたくさん出てきますが、記事中のわからない単語をタッチすると、単語の意味が即表示されます。さらにこれが最も素晴らしい特徴で、WPMが記事ごとに表示されます。WPMというのは、”Word Per Minute”の略で、1分間にどれぐらいの単語数を読めたかという指標です。リーディングのスピードが自動記録されるので、自分の実力が上がって読むスピードが速くなるとモチベーションが上がり学習が続きやすいです。また世界で起きていることをタイムリーに知ることができるので知見も広がります。月額会員になれば、ニュース記事の音声再生も追加できるので多聴アプリとしても使えます。
翻訳ツール
DeepL
「英語学習なのに翻訳ツール?」と思った方もいるかもしれませんが 、翻訳ツールも補助的に英語学習をサポートしてくれます。翻訳アプリの翻訳精度はあまり高くないというイメージをお持ちのかたもいらっしゃると思いますがそれは一昔前の話です。このDeepLは、AI 学習を搭載しているので、少なくとも日本人から見ると驚くほど自然な翻訳結果が出てきます。あくまで逐語訳なので場面に即した英語を使っているわけではないものの、どんな言い方ができるかのざっくりしたイメージを探るにはとても参考になります。無料・有料版どちらもありますが、有料会員は一度に翻訳する文字制限の上限を解除するだけであり、無料で十分に使えます。
辞書
紙の辞書や電子辞書などにこだわりがない方は、是非辞書アプリの導入を検討してみてください。無料と有料版どちらもありますがおすすめは有料版です。有料版は買い切りとなっているものが多く、操作性も使いやすいものが多いです。今の英語辞書アプリの中には英語の基礎的なイメージを図解で説明しているものもあり、学習効率が上げやすいです。写真初心者のうちは英和辞書、基礎的な語彙力がついたレベル(目安はTOEIC700点以上)になれば 英英辞書に挑戦してみましょう。英語を英語で理解する力がみるみるついていくので効率も良いですよ。
私はこのアプリを使っています。
オックスフォード現代英英辞典第8版
検索単語予測機能がついていたりイギリスアメリカの音声がダウンロードできたりと非常に使いやすいです。語源も確認できます。
まとめ
アプリは英語学習にも非常に役に立ちますが、一方で数が多すぎるのでどれをダウンロードすべきかという悩みが出てきます。アプリをダウンロードする目的や自分の英語レベルでスクリーニングしてダウンロードし、操作性や内容を確認し、自分がメインで使いたいアプリのみを残していくと一つのアプリにかける時間が増えて学習効率も上げることができると思います。また上記には入らなかったのですが、どのジャンルにも当てはまるアプリとしてYouTubeがあります。どれを使えば良いか悩んだ時は、YouTubeで関連動画を調べて学習に活用するのもアリだと思います。ぜひ参考にしていただければ幸いです。
Practice makes perfect!
1回あたりのレッスンがとても安いのですが、講師の質も良く、コストパフォーマンスに優れています。ビジネスパーソン向けの教材が揃っているので、仕事で使えるハイレベルな英会話を身につけたい人におすすめです。