結果が出てる人の英語学習方法を真似できたら早く英語が話せるようになるんじゃないかと思ったことはありませんか?
私も同じことを考えて、「英語学習 ロードマップ」というキーワードで検索をして、片っ端から情報を得ようとしたことがした経験があります。
しかしながら、共有されている学習法はたくさんあれど、
「各学習を行った理由は何で、どれくらいの時間をかけたのか。レベルアップするのにどれくらいかかったのか」
そういった生の声を得ることはあまりできませんでした。
そんな思いをしてきたからこそ、今回私が辿ってきた英語学習のロードマップについて、包み隠さず共有してみたいと思います。
後述しますが、私は英語学習に1度失敗しています。そこから短期間でこの英語力に到達できたので、再現性は高いんじゃないかと思っています。
1.現在の英語力に到達するまでにかかった時間
現在の私の英語力に到達したのは、2021年5月で、合計2年2ヶ月かかりました。毎日3時間の英語学習をこの間続けたので、
(3時間×365日×2年)+(30日×2ヶ月)=約2370時間 学習したことになります。
2019年3月に英語学習を再開した時は20台後半でした。再開当時の英語力は、TOEIC570 点、Versant46点です。
私自身英語力を伸ばすために色々と調べたり聞き取りをしたり、実際に学習も続けてきたのでわかりますが、多くの人にとってTOEIC900点、Versant60点というのは一つの達成点と言えるのではないでしょうか。
※このかかった時間を長いと見るか短いとみるかそれは人それぞれだと思いますが、少なくとも私の中では達成感がありました。
しかしながら、私は一度英語学習で挫折した経験があります。
2.英語に挫折した学生時代にやっていたこと
英語学習に挫折した、学生時代にやっていた学習方法を振り返ってみたいと思います。
英単語学習
- 中学レベルの英単語も使いこなせないのに、試験に必要だからという理由だけで、身の丈に合わない難しい英単語帳に手を出してしまった
- ほとんど音読せずに、黙読や書き取りをして勉強した気になってしまった
文法学習
- 文法書を読むも、真っ向から読んで眠くなり、気合で最後までなんとか読み切った
- 英文読解以外で使う機会がないので、考えないと内容を思い出せなかった
発音学習
- 元々耳が良くそれっぽい英語の発音がもともとできたので、体系的に学ぼうとしなかった
音読学習
- 「音読すると良い」くらいの浅い知識しかなく試してみたが続かなかった
- 独り言のようにぶつぶつ話すのが恥ずかしかった
リスニング学習
- 聞こえてなくても、テキストで音声の内容を確認して分かった気になっていた
- 復習をする際に音読をしなかったので、せっかく学んでも耳が鍛えられなかった
リーディング学習
- 文法を瞬時に使いこなせるまで落とし込めていなかったため、英文の意味の塊がすぐに理解できなかった
- わからない英単語・英語表現を放置していたので、問題を解いても実力が伸びなかった
ライティング学習
- 苦手意識があったが、特に必要性も感じてなかったので全く勉強しなかった
スピーキング学習(英会話含む)
- 話せるといいなとは思っていたが、実生活で使うシーンがないため放置していた
- 漠然と単語や文法を学べばいつか喋れると勘違いしていた
今考えると多くの過ちを犯していることが分かります。
そもそも英語学習のモチベーションが、「履歴書に書けるTOEICのスコアが欲しい」というだけだったので、目的意識も曖昧でした。
3.TOEIC500点台・Versant46点の時にやったこと
先ほども述べたように、私は耳が比較的良かったので、発音が少しだけ得意でした。Versantを受けた人はわかると思いますが、日本人平均が38点と言われている中で、Versant46点というのは初心者としてはなかなかの点数です。ただしこれは直接的な実力には結びつきません。
この前置きがあった上で話を進めます。やっていた学習は以下です。
英単語学習
初学者でも取り組みやすい英単語帳で語彙強化を図りました。1日1時間かけて英単語の意味確認と、収録されてる音声に合わせて音読を行いました。
こちらの教材を使いました。
英文法学習
中学校で学習するレベルの基礎的な文法を、テキストを使ってやり直しました。学習時間は1日30分程度です。
こちらの教材を使いました。
瞬間英作文
英単語・英文法学習で得た知識を組み合わせて使えるように、日本語を読んで瞬間的に英作文するトレーニングに打ち込みました。所要時間は1日1時間程度です。
こちらの教材を使いました。
オンライン英会話
瞬間英作文で培った、英会話基礎力を実際の生の会話の中で磨いていきます。予習と復習を合わせて1日1時間程度の学習時間です。
これらの学習を3ヶ月程度続けた結果、次のステップに進むことができました。
4.TOEIC600点台・Versant48点の時にやったこと
学習したことは、先ほど述べた「TOEIC500点台、Versant46点の時にやったこと」とほとんど共通しています。使ってたテキストの習得率が上がり、どんどんできることが増えてきた段階でした。追加で学習した内容を紹介します。
TOEICに向けた学習
定期的に会社でTOEICを受験していたので、公式TOEIC問題集を使って、問題演習及び英語力の底上げをしていました。またTOEIC出題率の高い英単語帳を使って語彙強化を行いました。所要時間は土日それぞれで2時間ずつです。
土曜日:問題演習、日曜日:復習と日によってやる事を分けて勉強していました。
使った教材はこちら。
発音学習
上記で述べたように、発音についてはそれほど苦労しなかったタイプなので、あまり学習してません。発音記号どおりに一通り正しく発音できるように、テキストと収録音声を使って 、聞こえてくる音声と自分の発音を一致させる作業を行いました。
使用教材はこちら。
次のステップに進むのに約3ヶ月かかりました。
5.TOEIC700点台・Versant50点の時にやったこと
これくらいの英語力になってくると、なんとか英語環境でも限られた語彙や表現を使ってコミュニケーションが取れるようになってきます。私の場合、できるだけ日本語でできることを同じように英語でもやりたかったので、「英語でバカ話ができること」を目標に入れながら学習の方法を変えました。
英単語・頻出英語学習
学んだ英単語のほとんどが日常的に使用できず、無駄になっていることに気づいたため、頻出英語学習を重視するようになりました。以前と同じく、1日1時間かけて付属の音声を聞きながらテキストを音読しました。移動中は同じ音声を聞いて内容が思い出せるかテストをしていました。
使用教材はこちら。
英文法学習
英文法知識は習得できたので、英文法のみの学習はやめてました。瞬間英作文で使える文法知識に変える作業や、理解が不明確な文法に出会ったときに復習をする程度で充分でした。
瞬間英作文
瞬間英作文シリーズのレベルを上げて、より瞬発力のある、スムーズな英作文力を目指しました。1日1時間程度しっかり取り組みました。
使用教材はこちら。
オンライン英会話
この時期にオンライン英会話の時間を、1日1レッスンから2レッスンに増やしました。予習と復習も含めて1時間半程度を使っていました。より復習に力を入れ、新規表現の内容理解、オーバーラッピング・シャドーイングに力を入れ始めたのもこの頃です。
このレベルに留まっていたのは約6ヶ月くらいだったと思います。
6.TOEIC800点台・Versant55点の時にやったこと
学習再開からこのレベルまで約1年で到達しましたが、ここからが長い戦いの始まりです。テストでの伸びは明確に出ないため、より自然なコミュニケーションの強化に取り組みました。
英単語・頻出表現学習
習得効率の向上を図るべく、語源について知識整理を行いました。
使用教材はこちら。
手当たり次第に学習することは避け、使える語彙の養成を図りました。
頻出表現のほか、意味の塊である構文の使える数を増やすことにこだわってました。
ニック先生の「ネイティブと話せる本シリーズ」はすごく役に立ってます。
使用教材はこちら。
英文法学習
特別に学習したことはなく、理解が不十分な文法のみGoogle検索で確認する程度です。
瞬間英作文
「TOEIC700点台、Versant50点」の時に取り組んでいた教材で、瞬間英作文を1日30分程度続けていました。すべての日本語文を5秒以内に英語で言えるようになったので、これ以上の瞬間英作文の学習は不要と思い、それ以降やっていません。
オンライン英会話
継続して1日2レッスン取り組んでいました。レアジョブのDaily News Articleにネイティブ音声が変速機能付でついていたので、オーバーラッピングとシャドーイングを復習がてらレッスンの後に繰り返し行いました。復習込みで1日1時間半程度です。
Podcast・ニュース視聴
この頃には、だいぶ初めて聞く英語が理解できるようになっていたので、生の英語のインプットにどんどん取り組んでいこうとした時期です。Podcastで「All Ears English」を聴いたり、「BBC News」、「NHK WORLD」を習慣的に聞き始めました。
また習慣的に見ているNHKニュースを英語副音声で聞き始めました。自分の中ではこれは学習ではないので気軽にやっています。時間に直せば1日1時間〜1時間半くらいになるでしょうか。
7.TOEIC900点台・Versant60点の今やっていること
このレベルに達した今では、自分の身につけた語彙や表現のどれかを使えばどんな場面でもコミュニケーションが可能ですし、自分の伝えたいことが伝えられます。
しかし馴染みのない分野の話に出てくる単語は一発で理解できないですし、それによって話の理解度が落ちます。自分の意図を相手に伝えることができても、明らかにオンライン英会話の講師が使っている言い方とは異なる、いわゆる教科書英語なので不自然さがまだあります。
今はより広範囲な話題に日々触れるのと、自然な英語表現を追求することで、よりナチュラルに英語を使えるように取り組んでいる最中です。
英単語学習
ネイティブが普段のコミュニケーションで使う自然な英語表現の獲得を目指して、Distinctionやタメ口英語シリーズで学習をしています。収録音声を使い、1日30分のオーバーラッピングを主体とした音読をしています。
使用教材はこちら。
オンライン英会話
1日2レッスンをやってます。音読を主体にしっかり学習してきたおかげで、初見の英語教材でもすらすらと読むことができ、また内容を理解できるようになってきました。与えられた話題で自然に会話することを目指し、今は予習・復習は止めています。所要時間は1日に1時間程度です。
Podcast・ニュース視聴
「TOEIC800点台・Versant55点」の時に始めたこの習慣がすでに定着しているので、勉強とは思わずに続けてます。初めての話題でも以前学習したことや、視聴した内容が基礎となっているため、聞けば聞くほど知識が増え、ボキャブラリーが増えているという感覚があります。所要時間は1日に1時間程度です。
英語ニュースアプリ を読む
「Podcastやニュースで仕入れた情報に別の形で出会うことで、よりその内容に詳しくなれるのでは」と考えたのがきっかけです。これは当たりで、最初はとっつきにくかったのですが、ネットのニュース記事をサクサクと読むことができるようになりました。
私はRecipy(旧名:POLYGLOTS)という英語総合アプリで、ニュース記事を自分の読む速度(WPM=Word Per Minute と言います)を確認しながら読んでいます。何度も繰り返しどこかで見たような単語や表現を読むことで、自然に会話の中で使えるようになりました。1日15分程度隙間時間に確認しています。
まとめ
英語学習はまず基礎を作ることが本当に大事だと振り返って思います。基礎的な英単語や英文法、そして瞬間英作文に取り組むことで、なんとか会話できるという最初の壁を越えることができます。
その上で、使える語彙を音読によってどんどん無意識で使えるようにしながら増やすことで、対応できない日常的な話題を無くしました。
ここまで来ればほとんど基礎は完璧に固まったと言えると思います。後は日常的に英語のコンテンツに触れながら、わからなかったことを調べていくと、どんどん英語で分かる範囲が広がります。 私の場合は、興味がある範囲がニュースだったのでニュースを聞いてますが、 人によっては映画やドラマ、アニメがいいという方もいると思うので、どんなコンテンツに触れるのが良いかは人によって異なると思います。
(そもそも興味のないコンテンツを英語学習のためだからという理由でやり続けるのは苦痛でしかありませんので…)
英語学習は終わりなき旅です。私のこの経験が皆さんの参考になると嬉しいです。
Practice makes perfect!
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