英語学習を続けていると、
「どれぐらい勉強したら英語が使えるようになるのかな」
「 このまま勉強していて意味があるのかな」
「英語を使って何ができるようになるのかな」
と思うことがあることでしょう。 私もかつてそうでした。世間では、「英語は10000時間勉強するとモノになる」と言う説もあるようですが、実際のところが気になりますよね。
この記事では、約3年間、英語学習を再開してから英語に触れ続けている私が、3年前に比べてできるようになったことを、英語の4技能と呼ばれるリスニング・スピーキング・リーディング・ライティングに分けて学習再開時と比較して紹介します。
1.私の英語学習の合計時間
はじめに私が英語学習に費やした合計時間を計算してみます。
計算のために要素を分解して整理しています。
- 一般的に言われている日本人が中学・高校で英語を学ぶ合計時間は1,200時間
- 英語学習を再開してから丸3年が経過
- 1日に英語学習を含め、英語に触れている時間は1日平均約3時間
- 英語を仕事で使いだして丸3年が経過
- 仕事で英語を使う時間を平均すると、休日も含めて1日平均約2時間
これらを計算すると、以下になります。
1,200時間+3年✕365日✕3時間+3年✕365✕2時間
=1,200+3,285+2,190
=6,675
合計6,675時間という結果になりました。
残念ながら「10,000時間勉強したらどうなる?」というタイトルにするには 、少しまだ時間が足りないようです。このペースだと残り1年半、英語を使い続ければ合計1万時間に到達する見込みになりますね。
2.私のTOEIC・Versantのスコア
英語学習の合計時間を算出したところで、客観的に英語力を測る指標になる、英語の試験のスコアで英語力を見てみます。私が定期的に受験しているのはTOEICとVersantです。
まずTOEICですが、910点です。Versantの最高得点は60点です。これだけだとどういうことかわかりにくいので、少し調べてみました。
まずTOEICです。
国際ビジネスコミュニケーション協会(以下、IIBC)が公開しているデータによると、2019年度のTOEIC公式試験を受験した約245万人のうち、TOEIC900点以上を取得した割合はたったの3.5%という結果に。
この割合は日頃から英語学習に励むTOEIC受験者を母数にしたものなので、日本人全体を母数にするとさらに少ない割合となるはずです。
IIBCが公開している他のデータをみると、TOEIC900点レベルの英語力を持った日本人は全人口の1%に満たないのではないかと推測されます。
引用先:ENGLEAD TOEIC900点でグローバルキャリアを築く! ビジネスで成功するなら英語力で差をつけろ
嬉しいことにTOEIC受験者の中で上位3.5%、日本人総人口で考えると上位1%に入るようです。
次にVersantです。
58点以上でネイティブと議論ができるレベルとみなされます。
なお、この水準が欧米グローバル企業の足切りラインとなることが多いようです。
海外でバリバリ働くためには、最低限このレベルに達しておく必要があるということですね。
ただ、一般的な日系企業であればこの水準の人材はほとんどいないのが実情です。
引用先:YOSHI BLOG VERSANTのスコア目安【日本人平均・海外赴任レベルなど徹底解説】
サラリーマンとして会社に貢献できるかどうかは別問題ですが、ひとまず英語力は一定の評価を得られるようです。努力が報われているようで、正直嬉しいですね。
3.英語力の変化:リスニング編
英語学習を再開する前は、英文の中で唯一聞こえる自分が知ってる単語から、英文全体の意味を類推すると言う無茶なことをやっていました。
そのくらい英文を音で聞いて理解するということは、ほぼできないに等しかったです。
今でも知らない単語や聞きなじみのない単語を、一度聞くだけで理解することはできません。
しかしそういった単語は、耳にする英文の多くとも1%程度にとどまっています。たとえ意味がわからなくとも、前後の意味から類推ができます。誰かと会話をしている時であれば、その相手に何を話しているのかの確認を取ったり、率直に意味を聞いて教えてもらったりしながら、ほぼ100%リスニングや会話で意味を理解することができます。
会話のスピードについても、ネイティブのナチュラルスピード程度の速さであれば、問題なく聞いて意味を理解することができます。早口だと10%程度意味を取りこぼすこともありますが、質問ができる環境であれば、やはり意味理解には問題がありません。
4.英語力の変化:スピーキング編
スピーキングは私が英語学習の中心に据えてやってきた分野です。
英語学習を再開する前は、英語で挨拶されるとパニックになって、「ハロー+名前」くらいしか言えませんでした。またシンプルな単語さえ知らず、話す際の文法がめちゃくちゃなので、どんなに簡単な英会話でも相手に言いたいことを伝えることが全くできませんでした。
今は伝えたいことで伝えきれないことはありません。専門用語や出現頻度の低い言葉を使いこなすことはできませんが、知っている語彙を使って、自分が伝えたいことを100%相手に伝える自信があります。英語が話されている国であれば、言語の観点だけでいうなら、日本と変わらず問題なく生活できると思います。
5.英語力の変化:リーディング編
英語で書かれた記事や本を読むリーディングについても、英語学習を再開する前は、英文
の意味の切れ目がわからず、理解をするのに時間がかかったあげく、意味を取り違えるということが多発してました。また会話の中で出てくる単語や語彙が会話に比べ難しいことが多いので、読むことすら避けていました。
今思うとリーディングは、リスニングにご丁寧にもスクリプトがついたようなものです。
リスニングができるようになると、リーディングも意味の塊ごとに理解ができるようになりました。
語彙を増やす学習も継続をしてきたので、一般的なニュースで出てくる単語は95%以上理解できます。やはり専門用語については分からないことも多いですが、少し調べればわかることなので全くストレスも感じません。日本語で紹介されていない製品やサービス情報も英語だと見つかる場合が多いので、日常生活の中で英文を読む頻度は仕事以外でも増えました。
6.英語力の変化:ライティング編
英語学習を再開する前は、簡単な英文メールを1通書くのに1時間程かかり、しかも書き上がった内容は意味が間違って伝わってしまったり、失礼に聞こえてしまう内容で溢れていました。
ライティングは時間をかけてやり直しができるスピーキングだと思います。
スピーキングができるようになったことで、ライティングも非常に楽にこなせるようになりました。
メール作成においては定型表現も多いので、この点でもスピーキングより楽だと思います。簡単なメール作成なら、多くは10分未満で 完了しますし、複雑で長いものでも20分程度あれば作成できます。私の場合日本語でもこれぐらい時間がかかるので、日本語・英語どちらで書こうがあまり時間に差が出ないといった印象です。
まとめ
今回は学生時代の学習時間も含め、6600時間英語を学習した私の英語力を僭越ながら共有させていただきました。私の場合は、仕事に英語を使うことを想定した学習をしていたこともあり、ビジネス寄りの要素が伸びていると思われます。
一方で上記でお話しした、リスニング・スピーキング・リーディング・ライティング、これらの英語の4技能は、バランスよく取り組むことで、英語の総合力を伸ばすことができるとも言われています。何かひとつに集中して取り組むのも良いですが、他の要素もカバーしながらの方が、結果的に英語力を短期間で伸ばすことにつながると思います。
最後に、英語学習はただ時間をかければ良いというものではなく、どう時間を使うかということも非常に大事だと思います。 むやみに学習に取り組むのではなく、どう学習すると効率的かを常に考え、戦略的に学習を進めることで、より短い時間で理想の英語力に到達できる可能性が高まるでしょう。
一緒に頑張りましょう!
Practice makes perfect!
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