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英語学習を一からやり直すには「スピーキングに焦点を絞る」

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書いた人:サラ英語    TOEIC500点台から940点取得。英語スキルを活かして国内企業から外資系子会社に転属しました。年収100万円UP、ホワイトな職場。留学経験なし&働きながら学習。趣味は筋トレ。X(twitter)

英語の学習を一からやり直したいと考えた時に、何から始めようか悩む人もいるのではないのでしょうか。私もその一人でしたが、英語でコミュニケーションを取るのがスムーズになった今となっては、答えは単純明快です。私だったらスピーキングに焦点を絞ります。 

皆さんの英語学習の目的が何であれ、英会話を通じた他者とのコミュニケーションが必ず含まれると思います。この前提がある限り、スピーキングを軸とした学習をすることで、スピーキングのみならず、英語学習全体の成果を効率的に上げることができます。この記事では、スピーキングに焦点を絞ることのメリットについて、私の経験も踏まえて話をしたいと思います。

1.スピーキングに焦点を絞ることのメリット

英語学習をする目的が、英語を通じたコミュニケーションだとするならば、誰もが英語を喋れるようになりたいと思うのではないかと思います。これがまさにスピーキングに焦点を絞らなければならない理由です。ですが私の周りで英語学習をしている方を見てみると、スピーキングにかける時間がさほど多くないことがわかりました。私が思うに、これは従来の学校での英語教育のやり方の延長で学習する発想になっていることが原因ではないかと思います。これがまさに、スピーキング学習に焦点を絞れなくなっている理由だと思います。

スピーキングに焦点を絞るメリットは以下です。

  • 出現頻度の高い英単語や英語表現などを習得するなど使うことに焦点を置いた学習を意識するようになる
  • 伝えることに力点が置かれるので、音読学習を抵抗なくやれる
  • 音読を通じ、発音やイントネーションが格段にレベルアップする 

これらは従来の学習方法と発想を変えて取り組まなければならないのでとっつきにくいと考える方もいらっしゃるかと思います。以降でスピーキングの具体的な学習への取り入れ方を説明します。 

2.スピーキングの具体的な学習への取り入れ方 

スピーキングに焦点を絞ると、モチベーションを挫く原因にもなる、ペンを持つようないわゆる「勉強」から離れることができます。具体的な方法として、「頻出単語・英語表現の暗唱」、「音読」、「英会話」の3つが挙げられます。簡単に以下で説明します。 

頻出英単語・英語表現の暗唱 

手っ取り早く英会話のレベルを上げるためには、会話の中でよく出てくる英単語や英語表現を覚えてしまうのが近道です。英単語テキストのレベルとしては、中学レベル、高くても高校レベルのものを使えば日常英会話の単語はカバーできると言っていいでしょう。

英単語の覚え方の記事でも紹介してますが、英単語の例文をブツブツと読み上げ、テキストを最後まで読んだら最初まで戻って読む、これを何度も繰り返します。自分が「単語の意味がわかる」というレベルでは英会話でとっさに使うことはできませんので、使われ方が紹介されている例文を音読し、その後その例文を見ずにもう一度スラスラと言えるかということをテストしてみてください。

ここまでできれば、自信を持って会話の中でも使っていけると思います。もちろんスラスラと読めるようになるには、1周目の音読で出来ないものもありますので、できるまで何週もテキストの音読暗唱を繰り返しましょう。 

私はこの英単語テキスト・単語帳を使いました。 

英単語ターゲット1400 

また英会話の中では熟語の出現頻度もかなり高いです。私はこのテキストで熟語をカバーしました。

キクジュクBasic1800

上記の英単語や熟語の表現を覚えるのでもかなりつぶしがきくのですが、とかく表現が難しくなりがちです。というのも頭で自然に日本語を英語に直接翻訳しようとしてしまうからです。それを防ぐために、私は以下の英単語帳を使いました。ネイティブの発想で書かれた簡単な英語だけを使って日常の様々なことを表現するフレーズがたくさん紹介されているのでこなれた表現に変えていくのに非常に役に立ちます。 

毎日の英文法 

起きてから寝るまで英語表現1000 

ネイティブ英会話フレーズ集3240 

音読 

先ほどの英単語英語表現の暗唱でも音読が登場していますが、ここでは別の音読の仕方を紹介します。

それは「瞬間英作文」。

簡単な日本語を見て、それを即座に英作文して発声すると言うトレーニングです。知識としての英語ではなく、実際に使える英語の回路を自分の中に作ることができます。この練習の過程で、基礎的な英文法は概ね身に付けることが出来ますし、英語の回路が自分の中に身についてしまえば、あとは必要に応じて英単語を入れ替えていけばあらゆることが表現できます。

私はこの瞬間英作文のテキストを使いました。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

スラスラ話すための瞬間英作文トレーニング 

別の記事で瞬間英作文のトレーニングの仕方を詳しく紹介していますのでそちらも参考にしてみてください。

オーバーラッピング、シャドーイング 

普段使用している教材の英文をそのまま使います。ここではよく英語学習者に使われている TOEIC の教材を例に上げ説明します。TOEICの模擬問題を解いて復習をするときに、付属CD の音源を聴きながら、できるだけ同じ速度、同じ発音・イントネーションを意識して一緒にテキストを見ながら英文を読み上げます。

この学習法をオーバーラッピング と言います。ぶっつけでオーバーラッピングをすると難しいので、英文の中に登場している理解が不十分な英単語や英語表現は事前に調べ、CD の音源もあらかじめ聞いておき、自分で何度か CD を掛けずに音読してみるということがおすすめです。

オーバーラッピングに慣れてきたらシャドーイングにも挑戦してみましょう。シャドーイングとはCD の音源を聴きながら、テキストを見ずに、聞こえた通りに音を自分でも発声する練習です。これは非常に難しいので、オーバーラッピングおよびオーバーラッピングの準備を十分に行った上で挑戦してみることをおすすめします。

音読を通じ、英語を話す時に使う口周りの筋肉が鍛えられスムーズに発声ができるようになるとともに、CD 音源のネイティブ音声にできるだけ近づける訓練を続けることで、練習前と比較して飛躍的に発音が良くなります。シャドーイングにトライをすれば、集中して音源を聞く訓練をすることで、リスニング力も格段にアップが見込めます。

私がオーバーラッピング・シャドーイングに使った教材をいくつか紹介します。

TOEIC 公式問題集

私の場合、仕事でもTOEIC の定期受験が推奨されていたので、こちらの教材を使いました。TOEIC 試験本番の模擬演習もできて一石二鳥です。 

レアジョブ Daily News article 

ネット英会話のサービスとしてレアジョブも日々取り組んでいます。その中で毎日更新されるニュース記事のDaily News articleというものがありますが、音声の再生機能が付いていてネット英会話の授業をした後に復習として音読をしていました。 

シャドーイングについては別の記事でも詳しく紹介していますのでそちらも参考にしてみてください。

英会話

使える英単語・英語表現の習得や、一人での音読の練習を重ねたら、早いうちに英会話の実践の場を確保しましょう。英単語や英語表現の習得、音読の練習を通じて、かなり喋るための実力は養成できていると思いますが、実際に会話の中で即座に相手の話に合わせて喋るというのはまた別の力と経験が必要です。

今は英会話学校だけでなくネット英会話のサービスもかなり充実していますので、あなたのニーズに合わせてサービスを選択するのが良いと思います。英会話で実際に覚えた表現を使ってみることで、使ったときの感情や話の内容と共に脳に記憶が蓄積されます。英会話レッスンの中で、先生・講師が言い換え表現や関連した表現を教えてくれるので、ボキャブラリーも広げることができます。私が使ったのは「DMM英会話」と「レアジョブ」です。

別の記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。 

3.スピーキングに集中したことで得られた効果 

私は様々な学習方法を調べた上で、スピーキングに特化した上記の学習法の全てに取り組んできました。学生時代は英語劣等生だったのですが、スピーキング特化の学習に取り組むことで、およそ1年でTOEIC 800点以上(+200点以上)、スピーキング試験のVersantで55点以上(+8点)と伸ばすことができました。以下で英語の四つの要素に分けて、起きた変化を説明いたします。

リスニング 

シャドーイングにかなり力を入れたことで、非ネイティブスピーカーの言っていることならほとんど100%理解できるようになりました。当然ながら自分が知らない英単語や英語表現が出てくる場合や、地名や人名が出てくると理解度は落ちてしまいますが。ネイティブが話す英語は上記と同じ理由で理解度が多少落ちますが、70%以上の話の内容が理解できるようになりました。

リーディング 

音読をする際に意味のかたまりを自然に意識しますので、リーディングにおいても自分がスピーキングをするのと同じ速さで文章を読み理解することができるようになりました。 

スピーキング

英語を話しながら同時並行で頭の中で「次何をどう言おうか」と考える余裕が生まれました。 まだ一部伝えたいことがなめらかに伝えられないもどかしさはあるのですが、自分が得意な英語英語の表現パターンが身に付いているので、そこに当てはめれば言えない事はかなり少ないという風に自信が持てました。 

ライティング 

この記事では全く触れてこなかったライティングですが、スピーキングで話していることを英語で書くだけなので、スピーキングが上達すればするほどライティングも上達するというような実感がありました。当然ながらビジネスメールなどの書き方はまた別に習得をする必要があります。

まとめ 

この記事では、従来の学校教育では教えてくれない、「英語で話すための学習法」についてまとめています。机に向かう学習法から脱却し、スピーキングをメインに据えた学習法の発想を取り入れることで、最短距離で英語を使う能力を高めることができます。過去の学習経験に引っ張られずに音読を積極的に取り入れ、「英語は簡単に話せるようになる」という実感を是非味わってみてください。 

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