今回の記事は前回掲載した、英語学習の効率を上げる時間の使い方。「リスニングは朝に、単語学習は夜に」を踏まえて、実際に私がやっていた英語学習の1日のモデルケースを紹介します。「英語学習をこれから始めたい」「今やってる英語学習が効率的でないと感じていて、見直しをしたい」といった人に参考にしてもらえると嬉しいです。
1.紹介する英語学習をやっていた当時の英語力
今回紹介する英語学習をやっていた当時の英語力は、TOEICで言うと550点から850点でした。期間は約1年半です。
具体的にできることで言うと、学習当初は言いたいことが瞬時に英語で言えず、なんとか単語でコミュニケーションを図ることができるというレベルでした。この学習の後期には、日常生活やビジネスにおける幅広い話題に対して、ボキャブラリーは限られるものの、ディスカッションが十分に出来るというレベルに到達していました。
以降で、1日にどんな英語学習を、どのタイミングでどれぐらい、どの教材を使って行なっていたかということについて紹介します。厳密には英語力の伸びによって、教材の入れ替えや時間の調整を行なっていますので、あくまで一つのモデルケースとして捉えていただけると幸いです。
2.AM6:00〜AM6:30 瞬間英作文
朝起きるとすぐに瞬間英作文をやっていました。朝は耳から入る学習が効果的と言われています。使用していた教材はこちらです。
簡単な日本語の文を、簡単な英単語を使って素早く英作文をして話す訓練です。すぐに英作文ができなければ、回答例を見てその文を暗唱できるまで覚えます。一冊を何度も繰り返し、全て5秒以内に英作文ができるようになるまで繰り返します。
こういった学習は、中学高校で取り組む学習とは違うため、一定期間継続してやるためにはやる気が必要です。ですのでやる気の続きやすい朝の時間帯を利用します。やってみると効果は抜群なので、そのうち習慣化します。
3.AM6:30〜AM7:00 オーバーラッピング・シャドーイング
こちらも最初は取り組むのが億劫な学習のひとつだと思います。瞬間英作文と同じ発想で、やる気の高い朝の時間に終わらせてしまいます。
使う教材はレアジョブの「Daily News Article」です。
オンライン英会話のレアジョブで一番人気の教材で毎日更新がされているので飽きにくい点が良いポイントです。かつ変速機能も搭載したネイティブ音声の再生機能が付いているので、レベル調整ができるためレベルを問わず開始できます。
一記事は約2分くらいの長さなので、読む前に不明単語や表現の下調べを10分行い、オーバーラッピングを5回で10分、シャドーイングを5回で10分とやることを分単位で区切って実施するようにしていました。
4.AM7:30〜AM8:30 Podcastの視聴
この時間は通勤の時間にあたります。通勤中はとにかく耳を使って生の英語を聴くことに集中をしていました。聴いてたPodcastの番組はこちらです。
私は電車通勤ですので、一言一句を聞き取ることに集中して聴いていました。
車内を見渡すと英語学習をしている方がちらほら確認できます。その中では英単語学習をしている人が圧倒的に多いのですが、電車の中では声を出すことができないので、音読できない分学習効率が落ちてしまうと考えています。Podcastのようなリスニング系の学習に特化をする方が効果が高いと思います。
5.PM8:00〜PM9:00 オンライン英会話
日中は仕事に集中し、帰ってきたら英語学習を再開します。
私はレアジョブに加え、DMM英会話も実施していました。つまり1日25分のオンラインレッスンが2回、合計50分/日受けられるという環境を作っていました。
オンライン英会話を通常の2倍の時間契約していたのは、話す時間が長くなればなるほど、より上達のスピードが速くなると考えていたからです。どちらかのサービスを2倍の時間実施しても全く問題ないと思います。
レッスンの受け方としては、使用する教材に先に目を通し、できるだけわからない単語を調べておきます。レッスン中の教材の読み合わせは極力省き、講師とのディスカッションの時間を最大限とり自分が話す時間が増えるように工夫していました。講師からもらったフィードバックやレッスンの中で言いたくて言えなかった表現を、レッスン後辞書アプリやGoogle検索をして確認します。
6.PM9:00〜PM9:30 NHKニュースウォッチ9視聴
できるだけ英語漬けの環境に身を置きたかったので、英語音声で視聴ができるNHKニュースウォッチ9は重宝しました。番組自体はPM9時からPM10時なので、この時間帯であればいつでも良いと思います。
幸いお風呂にテレビがついているので、入浴しながらぼーっと英語でニュース視聴ができます。日本で起きてることというのと、映像がセットなので、英語で聞き取れなくてもだいたい意味が分かります。時事知識とセットで、自然な英語表現を獲得するのにちょうどいい息抜きです。
7.PM10:30〜PM11:00 英単語学習
寝る前は英単語の学習を少しだけ行います。睡眠中のノンレム睡眠時に記憶が整理され、重要な情報は長期記憶に保存されます。睡眠直前の情報は比較的長く覚えておくことができます。
英単語の学習方法は、とにかく短時間に多くの単語に触れ、単語毎に出会う頻度を増やすことが重要です。発音記号やリスニングの音声に従って音読を行い、例文とセットで覚えます。同じ単語帳を何度も繰り返し音読することで、定着率も飛躍的に高まります。このルーティーンには書いてませんが、起きてすぐに前の夜に覚えた単語のテストをすることで、さらに定着率を高めることができます。
まとめ
今回紹介したのは合計4時間の学習ルーティンでした。しかしよく見ると、Podcast視聴と NHKニュースの視聴は息抜きも兼ねています。それを除くと2時間半で、工夫次第でいくらでも学習時間の確保ができることがわかっていただけるのではないかと思います。
英語は言語なので、触れれば触れるほど、また使えば使うほど上達のスピードが早まります。また時間帯によって脳にとって効率的な学習が変わるので、そういったポイントも押さえておくと、自分で英語学習をカスタマイズできるようになるでしょう。無理せず楽しく長い時間英語に触れて、どんどん英語の力を伸ばしていきましょう。
Practice makes perfect!
1回あたりのレッスンがとても安いのですが、講師の質も良く、コストパフォーマンスに優れています。ビジネスパーソン向けの教材が揃っているので、仕事で使えるハイレベルな英会話を身につけたい人におすすめです。