皆さん、ネット会話はどのように使ってますでしょうか?
利用者が多い一方で、使い方の自由度が高すぎるために、人によって出せる成果に著しく差があると感じています。私はネット英会話について、「進んで失敗するための練習試合を自分の裁量でいくらでも用意できる、大変ありがたいサービス」だと捉えています。今回はネット英会話を充分に活用した学習法について、私が実践したことを紹介したいと思います。
準備:ネット英会話に登録する
まずはネット英会話に登録しましょう。私がオススメするのは下記の3つのサービスです。
第1位 DMM 英会話
120か国以上の国籍の先生と話ができます。毎日25分1コマを基本とし、値段に応じて受講できるサービスが複数用意されています。学習教材も豊富でビジネス教材にも対応しています。ネイティブ講師を指定するサービスもありますが、価格は一段上がります。
どちらかといえばカジュアルな先生が多い印象ですので、初心者には取り組みやすいと思います。
第2位 レアジョブ
フィリピン国籍の先生のみが所属しています。フィリピンの先生は英語が第二公用語の環境の中で育っていますので、ノンネイティブスピーカーですが全く心配は要りません。確かに先生によって英語力の差があるのも事実ですが、ネイティブスピーカーのような英語を話される先生もたくさんいらっしゃいます。毎日25分1コマを基本として、値段に応じて受講できるサービスが複数用意されています。学習教材も豊富ですが、ビジネス教材は別の料金体系となっています。しかし質の高いビジネス講師とのレッスンができます。スピーキング力に対してフィードバックが受けられる、スピーキングテストが月に1回受けられます。
どちらかと言えばフォーマルの先生が多い印象ですが、全体としてはDMM 英会話と大差はないと感じてます。
第3位ネイティブキャンプ
ネット英会話業界ではおそらく唯一の授業受け放題のサービスを提供しているネット英会話です。通常ネット英会話では先生の予約は無料となっていますが、ネイティブキャンプでは別料金でコインを購入し予約するシステムになっています。(授業受け放題なので仕方ないですね)価格はそのままでネイティブスピーカーの先生とレッスンをするチャンスもあります。学習教材が豊富なのは、DMM 英会話やレアジョブと大差はありません。レアジョブ同様、スピーキングテストが月に1回受けられます。
学習の手順
ステップ1
普段から英単語、瞬間英作文、例文暗唱などの話すための学習を継続する
ステップ2
ネット会話の授業を予約し、使用する教材の予習を行う
ステップ3
普段の学習の中で覚えた英語表現を意識的に授業で使う
ステップ4
授業の中で出てきた新しい表現や理解が不充分な表現について復習する
それでは以下で各ステップについて説明をしていきます。
ステップ1
普段から英単語、瞬間英作文、例文暗唱などの話すための学習を継続する
冒頭でも述べたようにネット英会話は自分で進んでセッティングできる練習試合です。スポーツでは練習試合の前にたくさん練習をして、練習試合で腕試しをすると思います。英語学習でも全く同じことが当てはまります。学習はしてても話すこととなるとなかなか話せないという方もいらっしゃると思いますが、机に向かった資格試験の準備は話すことと直結しません。会話に必要なのは「英単語、英文を作る能力、どれだけ自然な表現を知っているか」ということに絞られます。
さらにリスニング力がついてくるとより会話のキャッチボールができるようになります。
まずは普段の話すための英語学習をしっかりと行いましょう
ステップ2
ネット会話の授業を予約し、使用する教材の予習を行う
ネット英会話の各授業の時間は、基本的に25分がベースです。この中で自己紹介や教材の単語の確認表現の読み合わせ等を先生と行うのですが、教材の確認を行うだけでもかなり時間を取られ、結果として自分が話す時間が少なくなってしまいます。話す時間が少なくなってしまうと、ネット英会話で効果を出すには時間がかかってしまいます。使用する教材の出現単語や内容は全て事前に調べ、何について会話をするのかということを明確にして授業に臨むようにしましょう。
ステップ3
普段の学習の中で覚えた英語表現を意識的に授業で使う
ステップ2で説明したように教材について目を通していますから、できるだけ最小限の確認で、先生との教材の読み合わせはスキップするようにします。(フリートークを除く) ネット英会話は練習試合ですから、普段の学習の中で覚えた英単語や英語表現を使えるタイミングを逃さずどんどん使っていきましょう。ここで使った英単語や英語表現が、知っているだけでなく「使える知識」に変化します。会話の中で空白が生まれると、先生は空気を読んでどんどん喋ってきますので、できるだけ皆さんが会話の主導権を握ってどんどん喋って会話の量を確保しましょう。この会話の量がスピーキング力の向上のスピードに直結します。たくさん失敗しても気にしないでください。失敗したら失敗した分だけ成長の機会がゲットできると前向きにとらえましょう。
前もって、先生には「もし不自然な表現を見つけたら指摘して欲しい」と依頼しておくのも手です。
会話の中で新しい表現を教えてもらったり、理解が不充分であることに自ら気づくものも出てきます。これは忘れずに書き留めておくか、記憶しておきます。
ステップ4
授業の中で出てきた新しい表現や理解が不充分な表現について復習する
ステップ3で述べた、新しい表現や理解が不十分な表現について、授業が終わった後で意味と使われ方を確認します。自分が授業の中で言おうとして英語にできなかった表現も、改めてインターネットや翻訳ツールを使って確認しておくと、次同じ機会が訪れたときにスムーズに話すことができるようになります。
番外編
ネット英会話を始めるのに勇気が出ない人に向けて
外国人と話されたことがない方にとって、ネットとはいえ会話を始めるというのはなかなか勇気がいるものです。私もネット英会話をやろうと決めてから一週間まごまごして取り組めなかった時期があります。目的は英語学習ですが、あくまで「先生とのコミュニケーションを楽しむ」ということをモチベーションにすれば、最初の一歩が踏み出せるでしょう。優しそうな先生や、ルックスや自己紹介ページにある自己紹介文から伝わる性格が自分の好みの先生を話し相手に選ぶということから始めると、すごく敷居が低くなると思います。
まとめ
今回はネット英会話の活用の仕方についてまとめました。
- 普段から話すための学習を行う
- 新出の英単語や教材の内容の理解など授業の予習をする
- 授業では出来るだけ自分が主導権を握り会話の量を確保し、普段の学習で覚えた英単語や表現を意識して使う
- 新出表現や理解が不充分だと気づいた英語表現について復習を行う
一回一回のネット英会話の授業を存分に活用して、使える英語表現をどんどん自分の中にストックしていきましょう。
Practice makes perfect!
1回あたりのレッスンがとても安いのですが、講師の質も良く、コストパフォーマンスに優れています。ビジネスパーソン向けの教材が揃っているので、仕事で使えるハイレベルな英会話を身につけたい人におすすめです。